銀行のキャッシングは保証会社の保証がないと審査に通らない?


銀行のキャッシングは保証会社の保証がないと審査に通らない?
銀行カードローンの規約をよく読むと、保証会社利用が条件になっています。ここで疑問に思うのが、保証会社の利用は必須かということ。マンションの賃貸契約を考えると、保証会社がいらないお部屋があります。キャッシングでも同じでは、と感じるのが自然でしょう。

そんな疑問をクリアにするために、銀行のカードローンと保証会社の関係について見てみます。

その上で、保証会社の利用は必要かを考えてみましょう。不安を抱えたまま、キャッシングを利用するのはよくないこと。疑問を解消して、納得のうえで使いましょう。


 

銀行カードローンの規約にある保証会社とは?

まず、保証会社とはそもそも何かを見ていきます。通常のキャッシングは、担保・保証人不要です。本人とキャッシング会社だけの関係ということは、本人が返済できなかったら泣き寝入り。そもそもお金に困っている人に貸し付けをするのに、あまりにもリスクが大きい行為です。

そこで必要なのが、保証会社。保証会社は、銀行独自の審査にプラスして利用者を評価、お金を貸しても大丈夫かを審査します。

申込者の審査は、銀行の命運を左右する重要な作業。いい加減な結論を出されては、困ります。審査結果に責任を持たせるべく、与える役割が代位弁済。支払いが遅れたときには、保証会社がその借金を肩代わりします。

もちろん、肩代わりにより借金が帳消しになるわけではありません。借金の相手が、銀行から保証会社に引き継がれるイメージです。少し分かりにくいので、具体的な例を出して見てみましょう。

【登場人物】
・お金が必要なAさん
・カードローンを扱うB銀行
・B銀行の保証会社C

Aさんはお金が必要なので、B銀行に申込みをします。B銀行独自の審査とあわせて保証会社Cが信用度合いを評価します。限度額が決まって、晴れて契約となりました。

半年後、Aさんがリストラにあい、返済ができなくなります。すると、保証会社CがAさんに変わってB銀行に返済をします。支払いをすませた後、保証会社CからAさん宛にかかった費用が請求されます。

支払いが難しくなった場合は、銀行と契約していたとしても、対保証会社の借入に変わると考えましょう。


 

保証会社の利用は必須なの?

ここまで読んで、何となく腑に落ちない気持ちになる方もいるはずです。「借りる相手が銀行ならば」と借り入れをしたのに、気付けば対保証会社に変わってしまう。保証会社を利用しないで銀行カードローンを利用することはできないか、と、考えるのは当然です。

残念ながら、保証会社の利用を条件に契約を認める銀行がほとんど。規約の中に明記されている以上、理解した上で借り入れをするより他ありません。

どうしても嫌なら、自宅や土地を担保に出して本格的な借金をします。もしくは、保証人が必要です。事業に使うならまだしも、ほとんどの人はそこまで大掛かりなことは避けたいはず。無担保・保証人無しで借りられる代償が、保証会社と考えましょう。

間接的に消費者金融(※保証会社は大手消費者金融や信販会社が多い)とおつきあいすることになるとは言え、きちんと返済をしている限りは前面に出てくるものではありません。

関わりを持ちたくないなら、返済遅延を避けること。計画的な利用が、自分の意向を通す一番の得策です。


 

審査落ち対策に!カードローンと保証会社の対応一覧

各銀行の保証会社になるのは、主に消費者金融です。具体的に、どことどこがつながっているのか気になる方もいるでしょう。

▼みずほ銀行カードローン:株式会社オリエントコーポレーション
▼三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック:アコム株式会社
▼三井住友銀行カードローン:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
▼オリックス銀行カードローン:オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社
▼ソニー銀行カードローン:アコム株式会社
▼セブン銀行カードローン:アコム株式会社
▼楽天銀行スーパーローン:楽天カード株式会社または株式会社セディナ
▼イオン銀行カードローンBIG:イオンクレジットサービス株式会社、またはオリックス・クレジット株式会社
▼じぶん銀行カードローン:アコム株式会社

アコム・プロミスなど、有名な消費者金融ばかりであることが分かります。アコムの審査に通らなかったから、必ずバンクイックが持てないわけではありません。ただ、確率論で考えると随分厳しくなるはず。過去に審査落ちしたところが保証会社になっているなら、申込みを避けるのが無難です。

理由は単純で、保証会社審査に加えて、銀行の独自の評価が入るため。諦め半分で手続きしてみる手もありますが、申込を繰り返す度に状況が厳しくなります。

信用情報に傷をつけたくないとしたら、まだ手をつけていない先を選ぶのが得策でしょう。もしくは、問題と考えられることをクリアにしてから再挑戦すべき。嫌なことから目を背けていても、何の解決にもなりません。

運任せの判断が、身の破滅を招くこともあります。現実を直視した、計画的な行動を意識しましょう。

お金で損したくないのは、個人も会社も同じです。保証会社は、銀行の身を守るためのヘッジ手段。ここを不満に感じても、なかなか先には進めません。

疑われているような気持ちになるのも最もですが、お金を借りる立場をわきまえること。あなたが信頼できないから、保証会社が必要なわけではありません。

計画的に利用すれば、カードローンは非常に便利。消費者金融が後ろにいることをこわいと思わず、どうしても必要なときには利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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