闇金に引っかからない為に手口を把握する


闇金に引っかからない為に手口を把握する
闇金と一口に言っても、いろいろな手口があります。一つの事例で摘発を受ければ他の手口をはじめる「いたちごっこ」で、いつになっても悪質な団体がいなくなることはありません。

私たちにできることは、悪質な闇金と関わらないこと。万が一トラブルに巻き込まれてしまったら、すぐに警察に通報します。

情報がたくさん集まるほど、違法な会社の摘発がしやすくなります。大切なお金を守るための基礎知識として、一度は読んでみてください。


 

消費者の敵を知る!闇金の主な手口と被害例

悪質な団体の手口と手法は、日々進化しています。被害があった実例をもとにありうる手口をピックアップしてまとめてみました。

普通に生活している上では考えられないような理不尽な手法もありますが、お金に困ったときには判断力が鈍って相手の誘いにのってしまいがちです。自分への戒めの意味もこめて、ざっと目を通しておきましょう。

ヤミ金の手口1.システム金融

FAXやダイレクトメールを勧誘手段として活動している闇金です。貸金業の登録がないにも関わらず、自営業者や中小企業経営者をターゲットに営業をかけてきます。一度関わりを持ってしまうと、業者間で情報が共有されます。同じような勧誘があらゆる業者から来て、被害が広がるリスクがあります。

事業者を対象とした手法ゆえに、手形や小切手を担保にとって高い金利を要求する手口が中心です。不渡りを出してはいけないと相手の要求に応じると、さらに事態は悪化します。

大阪や東京など大都市を中心に横行している手法なので、該当地域で商売をされている方は気をつけましょう。


 

ヤミ金の手口2. 090金融

事務所を設けず、携帯電話の連絡先を記載したチラシやビラだけで勧誘をします。「破産者でも可能」「ブラックOK」などと記載して、大手の消費者金融から借入れできない人に対して小口の融資を行います。

借りたお金は小額でも、利息がふくれあがるので、支払いが難しい状況に陥ってしまいます。広告に携帯電話番号が記載されている時点で疑ってかかるのが得策です。

ヤミ金の手口3. 年金担保金融

年金を担保にお金を貸すと、高齢者を勧誘します。借りたお金を返した後も年金証書を返還しないで、支給されるお金を取り上げていきます。

年金を担保に貸付けを行うのは、原則違法。年金しか収入がない状態でお金に困ってしまったら、公的な支援制度を検討しましょう。

ヤミ金の手口4. 短期高利貸し

数万円程度の小額融資を行って、数倍の返済を要求する典型的な闇金融です。「信用作り」という言葉で、不当に高い利息を隠蔽することがよくあります。「関係が築かれていないので、今だけは利息の先払いをしてもらっている」というのが高額利息を請求するときの言い分です。

一回限りのおつきあいで終わることは稀で、何度も同じ行為を繰り返します。本人がパンクしてしまうと、親戚や実家の連絡先を聞き出し連絡します。本人以外も巻き込んだ収集がつかない状況になってはじめて消費者センターに相談する方もいますが、なるべく早く解決に向けた行動を起こしましょう。

ヤミ金の手口5. 紹介屋(コーチ屋)

自分のところでは貸せないが貸せる先を紹介すると称して、手数料を要求します。あたかもグループ会社を紹介したかのように装いますが、別の闇金融を調べて連絡先を教えているにすぎないことがほとんどです。

実際の事例では、50万円の融資を受けた見返りとして20万円を送金するよう要求されたなどのいひどいトラブルが起こっています。全うな貸金業者が他社へのあっ旋を行うことはありません。紹介という話しが出た時点で、何かおかしいと断る勇気を持ちましょう。


 

ヤミ金の手口6. 保証金やキャンセル料を要求する

闇金融に連絡した時点で、融資をするためにまず保証金を支払うように要求されます。話しを聞いて「やっぱりやめる」と断ると、キャンセル料の名目で一定金額を請求されます。

ヤミ金の手口7. 買取屋(クレジットカード現金化)

クレジットカードを使って換金性のある商品を購入させ、商品を換金してお金を作る方法を主導します。現金が手元に入ったら、一定金額を手数料としてとられます。

クレジットカードの現金化とも呼ばれる悪質な手口で、カード利用規約に背きます。どんなにお金に困っていても使ってはいけないマネー術と考えてください。

ヤミ金の手口8.押し貸し

勝手にお金の振込をして、高額な利息を請求します。厳しい取り立てに耐えきれず別の貸金業者からお金を借りて返済すると、多重債務に陥ります。最終的にパンクするまで貸し付けを行うのが押し貸しの手口。自分の意思とは無関係に貸し付けが行われたら、すぐに消費者センターや警察に相談しましょう。

いかがでしょうか。こんなに功名にあらゆる手段で闇金は近づいてきます。彼らから借りてしまうと、いつまた標的にされるか分かりません。返しきったかた関係が根絶されるわけではないからです。

自己破産をしたとしても、嫌がらせがとまる保証はありません。少しでも利益をあげようと、あらゆる手だてを使ってお金を吸い上げていきます。

自分だけならまだしも、家族や親族にまで被害が及ぶことも考えられます。会社に連絡がくれば、辞職に追い込まれてしまうリスクもあります。

困ったときほど、悪い人にだまされてしまいがちです。人生を棒にふらないために、心の隙間をつくような甘い誘いは断る決意を持ちましょう。

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