キャッシングの審査に通すための最低の年収額ってあるの?

キャッシングの審査に通すための最低の年収額ってあるの?
実は、いくらくらい年収があれば、キャッシング可能という明確な基準はありません。年収が低い人であっても、それ相応の限度額なら通ります。逆にいくら年収が高くても、すでに借り入れを繰り返している場合には審査に通過できないリスクがあります。

ここでは、キャッシングによる借り入れ見込みがあるかどうかの判断基準を紹介します。あわせて、年収の証明方法も後半に説明したいと思います。


 

年収が低くてもキャッシングできる見込みがあるかどうかの判断基準

一般的に言われる基準をもとに考えると、年収が低くても借り入れできる可能性があるのは、以下3つの条件を満たす人です。

1.年収の3分の1以上の借り入れをしていない
2.決まったシフトで働いている (安定した定期収入)
3.他社の借り入れ件数が3社未満

年収の3分の1というのは、総量規制と呼ばれる貸金業法の基準です。収入に含めることができるのは、給与・年金・事業として行っている訳ではない不動産賃料・事業所得・恩給など。宝くじや競馬の一時所得は、計算から除外されます。

※銀行カードローンは総量規制対象外なので年収の3分の1以上の借入れを行うことができます。消費者金融などの貸金業者やクレジットカード会社は総量規制の対象です。
※貸金業者のおまとめローン・借り換えローンは総量規制対象外

「決まったシフト」というのは、収入の安定性を計る指標。所得水準が低くても、アルバイトパートを継続して行っているなら、利用限度額は低いですが、キャッシングの審査に通過する見込みは十分にあります。

他社借り入れ件数については、信用度合いを計るもの。お金の貸し借りが信用のもとに成り立つのは、銀行や消費者金融など、金融会社相手でも同じです。

あらゆる方面から借金をしていては、なかなか信用されません。結果、審査落ちということに。3社を一つの目安として、借り入れを整理する努力が必要でしょう。※3社以上の借り入れ件数があってもキャッシングの審査に通る場合もあります。

※アコムやプロミスなど大手消費者金融などの公式サイトでは、3秒診断、10秒診断などの表現で借入診断を行えます。匿名で「年収額」「他社借入件数」「他社借入金額」など、3項目~5項目入力するだけで、キャッシング可能なのか?目安を知ることができるので、試していただくと良いかと思います。

その他のキャッシング審査項目については以下をご覧ください。
⇒キャッシングの主な審査項目5つ


 

金融会社に年収を証明するための必要な書類

貸金業法上、年収を証明する書類が決まっています。個々の業者で細かな違いはありますが、法的には以下の書類で対応できます。

・源泉徴収票
・個人事業主の支払調書(直近の期間に係るもの)
・直近2ヶ月分以上の給与明細
・直近の確定申告書
・直近の青色申告決算書
・直近の収支内訳書
・直近の納税通知書や証明書
・直近の課税証明書
・年金証書や裁定通知書

確定申告書や青色申告決算書・納税通知書を使う場合は、複数年分が必要になるケースがあります。高齢者の場合は、年金証書で収入が証明できても、年齢制限で審査落ちするリスクがあります。

70代を超えた方は、銀行カードローンや消費者金融のキャッシング利用が難しいと考えるのが妥当でしょう。

<年齢参考>
アコム:18歳以上69歳以下
・セブン銀行カードローン:満20歳以上満70歳未満
・三菱東京UFJ銀行カードローン:満20歳以上65歳未満

所得証明不要のキャッシングもあります

いろいろな書類が使えるとは言え、用意するのは結構面倒。出来ることなら、証明書無しでお金を借りたいと考える方もいるでしょう。

そんな方に紹介したいのが、収入証明書が不要のキャッシング。希望限度額50万円未満という条件付きなら、アコム・プロミス・アイフル・ノーローンが検討できます。

また、銀行カードローンでは、楽天銀行で借入れ額が300万円以下、三菱東京UFJ銀行「バンクイック」は100万円以下なら収入証明書は必要ありません。

なお、消費者金融も銀行も原則不要ということなので、個々の状況次第では、年収を証明する書類の提出が求められます。

絶対に提出したくないという方は、事前に各消費者金融のカスタマーセンターに問い合わせをしてみましょう。

電話をするだけならば、信用情報は無傷で済みます。何件かに電話をして、いい返事が得られた金融機関にキャッシング審査の申込みをしてください。


 

収入証明書不要でも年収の水増し記載は厳禁

収入証明書をださなくていいとは言え、所得の水増しは必ずバレます。収入証明書がいらない会社でも、水増し記載は絶対にやめましょう。

相手は、金融のプロフェッショナル。会社の規模・業種・役職などを見ただけで、大体いくらくらいのお給料か予想がつきます。大きな会社であれば、過去の利用者データと照らし合わせをすることも。同じ会社に勤めているのに、明らかに年収にちがうのは不自然です。

収入に関する内容は、貸す側にとって最重要とも言える申告事項。ここで嘘をつくようなら、信用されないのは当然です。審査落ちの通知を受けてから、修正情報を送っても後の祭り。一度落失った信用は、そう簡単に回復しません。

悪質な嘘と判断されると、情報機関に登録されるリスクもあります。そうなると、他のキャッシングへの申込まで難しくなります。本当にお金に困ったときに、どうにもならなくなってしまいます。

所得が低くても、借り入れできる可能性は十分にあります。正直に申告をして、自分に合った借り入れ先を探すことをおすすめします。

キャッシングの審査は、属人的な部分が否めません。同じ年収の人が借り入れできたからと言って、自分もできる保証はありません。逆もまたしかりで、同じ年収の人が審査落ちしてしまっても、他の部分の評価が高いとキャッシングの審査は通過できます。

あれこれ悩んでいるよりも、まずは行動にうつすこと。いくつか問い合わせをするうちに、希望が見えてくるものです。最も避けてほしいのは、収入が低いことを後ろめたく感じて、危険な消費者金融やヤミ金の誘いに乗ること。

少なくなってきたとは言え、高金利・不当な取り立てをする業者はなくなりません。

お金に関する問題を抱えたままでは、普通の生活すらままなりません。借りたお金は、計画的に返せばいいだけ。キャッシュフローがマイナスにさえならなければ、必ず完済できる日はきます。

今は内緒でキャッシングすることもできますし、キャッシングを利用することを恥ずかしいと思わずに、幸せな生活への手助けと考え、一歩ずつ前に進みましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加