目的ローンとキャッシング、どっちが有利?


目的ローンとキャッシング、どっちが有利?
銀行で借入れする手段は、カードローン、キャッシングだけではありません。目的に合わせた各種ローン商品が用意されています。ここで悩むのが、目的ローンとキャッシングのどちらを使うのが有利かということ。

同じお金を借りるなら、なるべく得する方法をと考えるのは当然です。そこで、具体的な商品をあげながら、商品特性の違いと双方のメリット・デメリットを見ていきます。人生の節目にまとまった融資を希望しているなら、目を通してみてください。


 

こんなに違う!目的ローンとカードローンキャッシング

三菱東京UFJ銀行を例に、目的ローンとカードローンの違いを見ていきます。自分ならどちらを選ぶか考えながら、先を読み進めてみてください。

三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック

三菱東京UFJ銀行のキャッシングなら「バンクイック」。決まった限度額の範囲で何度も出し入れできて便利です。今お金が必要なわけではなくても、借入れ枠を持っておきたい方におすすめの商品。安定した所得がある方の他、専業主婦でも利用ができます。

限度額:10万円以上500万円以内 ※10万円単位
利率:実質年率4.6%〜14.6%
借り方:限度額の範囲内で随時利用可能。ATMから引き出したり口座への振込融資をお願いしたりできる。
返済方法:自動引き落とし・ATMから返済・振込返済
担保:不要
保証人:不要。ただしアコムの保証が受けられることが条件。

三菱東京UFJ銀行「教育ローン」

教育ローンは、入学金や1年分の学費などまとまったお金が必要なときに検討できるローンです。必要な金額を借りて、直接銀行から学校に支払いをしてもらうシステム。手元にお金が入るわけではないため、他の用途に転用することはできません。

借入金額:30万円以上500万円以内 ※1万円単位
利率:変動金利。2015年12月時点では3.975%
借り方:学校に直接三菱東京UFJ銀行が支払い
返済方法:自動引き落とし。返済額は5年ごとに随時見直しが入ります。在学中には、元金返済据え置きもできます。
担保:不要
保証人:不要。ただしジャックスの保証が受けられることが条件。

利用条件は、細かく制限されています。

1.学校にいく子供がいる保護者もしくは本人
2.申込時に満20歳以上・完済時に満70歳の誕生日までであること
3.前年度の税込年収200万円以上
4.年金以外の収入がある
5.勤続年数1年以上

所得要件や勤続年数を満たす方なら、検討する余地があります。金額と用途がはっきりと決まっているため、使い過ぎてしまう心配がありません。「学費を一括で払ってあげる余裕はないが何とか大学や専門学校に行かせてあげたい」と考える方に適した商品と言えるでしょう。


 

三菱東京UFJ銀行「マイカーローン」

マイカーローンは、自動車の購入を検討しているときに便利な商品です。決まった金額を借りて、ディーラーに直接返済してもらうシステム。他行や消費者金融からの借入れと併用はできないため、UFJ銀行のマイカーローンだけで自動車購入資金を確保する必要があります。

借入金額:50万円以上1,000万円以内 ※1万円単位
利率:変動金利。2015年12月時点200万円超なら2.075%
借り方:指定口座を通じてディーラーに直接振込
返済方法:自動引き落とし。毎月返済とボーナス月増額返済の組み合わせから選択可能。
担保:不要
保証人:不要。ただしジャックスの保証が受けられることが条件。

やはり、利用条件は細かく制限されています。

1.申込時に満20歳以上・完済時に満70歳の誕生日までであること
2.前年度の税込年収200万円以上
3.年金以外の収入がある
4.勤続年数1年以上
5.対象となる自動車購入で他社から借入れをしていない

キャッシング同様に、所定の審査ははいります。自動車購入資金が高いほど希望額が高くなるので、審査難易度があがります。審査通過できれば、キャッシングよりかなりの低金利が適用されます。信用状態に問題がない方なら、マイカーローンから検討をおすすめします。


 

三菱東京UFJ銀行のリフォームローン

自宅をリフォームする場合には、リフォームローンを検討します。最長15年で返せばいいので、ある程度まとまった資金を融通してもらえる可能性もあります。一定の費用が見込まれる分、金額上限が高め。両親との同居を機に自宅の改修を考えている方は、詳細条件を見ておきましょう。

借入金額:50万円以上1,000万円以内 ※1万円単位
利率:変動金利。2015年12月時点で1.99 %〜2.875%
借り方:指定口座を通じて施行会社に直接振込
返済方法:自動引き落とし。毎月返済とボーナス月増額返済の組み合わせから選択可能。
担保:不要
保証人:不要。ただしジャックスの保証が受けられることが条件。

申し込み資格は、他の目的ローンとほぼ同じです。自宅に関する制限が一つ加わっています。

1.申込時に満20歳以上・完済時に満70歳の誕生日までであること
2.前年度の税込年収200万円以上
3.年金以外の収入がある
4.勤続年数1年以上
5.リフォームする住宅が本人もしくは同居家族のもの

なお、建築基準法に違反している物件の場合はローン審査が通らないことがあります。また、セカンドハウスとしての利用なら、一定の自己資金が必要になります。物件によって、審査可否に影響が大きいということ。リフォームを考えている住まいが対象となるか気になるようなら、銀行窓口に行って聞いてみましょう。

目的ローンとキャッシングはどちらが有利?

目的ローンとキャッシングのどちらが有利かは、状況によって異なります。たとえば、目的用途以外にもお金を借りる手段を持ちたいならキャッシングが便利です。

ただ、目的ローンは金利が低めに設定されているのが魅力。なるべく、利息負担をおさえたいとしたら目的ローンの選択が有利です。目的ローンを使っているからといって、キャッシングを持てなくなるわけではありません。

三菱東京UFJ銀行のバンクイックはもちろんのこと、他社消費者金融も検討できます。目的がはっきりしている分はマイカーローンやリフォームローンを利用して、別途キャッシング契約に申し込む方法も検討しましょう。

入学金や学費に使うローンの場合は、在学中の元金返済猶予が魅力です。子供が学校に行っている間はなるべく負担を少なくして、自立した後にコツコツ返していくのも賢い方法。キャッシングには、支払い猶予期間はありません。

ライフステージに合わせた利用ができるという面では、目的ローン有利です。家計の状態に合わせて、上手な活用を検討しましょう。

三菱東京UFJ銀行の例を出しましたが、他の金融機関にもたくさんの商品を扱っています。用途がはっきりしている場合は、より有利な条件で借りられる目的ローンを探してみるといいでしょう。

窓口に行くと、適した商品を提案してもらえることもあります。いくつかの銀行や信用金庫をまわってみて、自分にあった商品探しをしてみてください。

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