携帯電話の支払を遅延・滞納するとキャッシングの審査に落ちてしまう?


携帯電話の支払を遅延・滞納するとキャッシングの審査に落ちてしまう?
携帯電話の料金を滞納すると、キャッシングの審査に影響します。ネットが使えなくなる・通話ができなくなるだけと考えていると、痛い目を見るはずです。

ここでは、滞納からブラックリスト掲載までの流れを紹介します。携帯料金未払いも借金の一つと考えて、誠実な対応をして下さい。


 

携帯電話の支払い遅延が審査に影響する可能性がある根拠

「過去に携帯電話料金を払えなかったことがあるけど、とくに影響はなかった」という方もいるでしょう。大手質問掲示板サイトを見ても、上記のような書き込みが散見されます。

確かに、数年前までの携帯料金未払いは、単に通信料の延滞でした。支払いをクレジットカード経由で行っているわけではない方なら、契約者と携帯会社だけの問題ですみます。携帯会社から請求されることはあっても、キャッシングやローン審査に影響することは考えにくい時代です。

ところが、スマートフォンが普及してからの状況は一転しました。本体料金が高くなると、一括払いがしにくくなります。

結果たどり着いたシステムが、使用料金に上乗せして分割払いするローンです。最近機種変更をした方は「個別信用購入あっせん契約申込書」にサインしているはず。

これは「割賦販売での契約に納得しました」という証明になるものです。書類の中に、分割支払いが滞ると信用情報機関に履歴が残るという旨が書かれています。

残る履歴とは、俗に言われるブラック履歴。一度登録されると5年間保管されるもので、キャッシング審査に影響します。


 

携帯料金を滞納してしまった場合の対処法

最終的にブラック履歴に残るリスクがあるとは言え、支払い遅延が起きた瞬間に登録されるわけではありません。auを例にして、支払いが滞るとどうなるかと対処法を見てみましょう。

1.支払い依頼の葉書が届く

口座振替にしている場合、月末締めの翌月25日払いです。残高が足りなくて引き落とし不能となった場合は、支払い依頼の葉書が来ます。

口座に足りない分を入金しても、再振替されるわけではありません。以下いずれかの方法で、支払いをすませる必要があります。

振込用紙を使って支払いをする

支払い依頼と同じタイミングで届く振込用紙を使って、コンビニや金融機関で返済します。最寄りのauショップでも対応してもらえるので、都合がいい場所で処理しましょう。

支払い期日は、翌月10日前後に設定されていることがほとんどです。たとえば、5月利用料金の支払い日が6/25・支払い遅延の連絡が7/5頃・7/10前後に支払い期日という具合です。

ネット経由で支払いをする

遅延の連絡を受けた後、ネット経由でも支払いができます。パソコンもしくはスマートフォンからお客様サポートにログイン、クレジットカードで支払いしましょう。ネットバンキングを使っている方なら、「Pay-easy (ペイジー) 」を使った支払いも可能。いつでも入金できるので、早めに対応することをおすすめします。

2.再設定された期日にも間に合わないと回線停止

再設定された期日に間に合わないと、電話回線が停止されます。通話やメールはもちろん、3G・4Gを使ったネット接続もできなくなります。

ここで落とし穴があるとすれば、Wi-Fi接続をすればネットが利用できてしまうこと。LINEやSKYPEで連絡をとればいいので、音信不通になってしまうわけではありません。「とりあえずいいか」と、請求を無視し続けると、強制解約されるリスクがあります。


 

3.強制解約されると一括払いを求められる

強制解約までの期間は、状況に応じてまちまちです。一般論でお話すると、2ヶ月以上払わないでいた場合には、解約されてしまう可能性が高いと言えます。

強制解約を受けた後には、未払い料金と本体料金残金の一括払いをお願いされます。間違いやすいポイントですが、回線停止になっている間も、基本料金はかかっています。

所定の延滞利息もプラスされて、軽視できない金額にふくらんでいるはず。毎月の支払いすら苦しい方が、数万円を一括で支払える見込みはありません。この時点までくると、信用情報にブラックとして掲載される可能性が高いと言わざるを得ません。

ブラックリスト扱いになれば、キャッシングでお金を借りて返済しようとしても、審査に通らないリスクがあります。数万円で人生を棒にふりたくないのなら、何とかお金を工面して、早めに支払いをすませましょう。

4.一括払いの連絡まで無視すると督促状が郵送される

強制解約になってもなお連絡を無視した場合には、どうなるでしょう。答えは、督促状が送られてきます。ここまでの連絡との大きな違いは、au経由で送られるわけではなく裁判所経由で催促される書面ということ。

訴状の中には、分割払いもしくは話し合いのいずれかを選択するようかかれています。どちらにしても「(今は払えないけど)支払いの意思はあるので可能な方法を一緒に考えて下さい」というお願いです。

督促状を無視すると、auの主張が全面的に正しいと認めたことになります。すると、強制執行の許可がでて、預金や給与の差し押さえが行われます。給与差し押さえになれば、当然会社に気付かれてしまいます。

社会的信用を失いかねない非常に危うい状況です。問題を見ないふりしていたところで、踏み倒すことはできません。

料金未納から、信じられないほど大きな問題に発展します。ブラックとして信用情報に登録されるだけでなく、仕事にも影響を与えかねません。他キャリアについても、大まかな流れは同じです。支払うお金は早く払って、心のわだかまりを解きましょう。

間違った未払い情報が登録されて審査落ちする事故も

携帯の分割払いシステムがはじまったばかりの頃、特定キャリアで間違った未払い情報が登録される事故がありました。1万件以上のユーザーが信用情報機関に内容照会、ご登録が発覚したトラブルです。

クレジットカードやキャッシングの利用履歴に問題がなくきちんと収入があるのにキャッシングの審査に通らないとしたら、一旦は信用情報を確認した方がいいのかも。

スマートフォンはほとんどの方が持っているものだからこそ、誤登録は軽視できない問題です。万が一間違った記載に気付いたら、異議申し立てをして修正します。携帯会社にも連絡をして、事実確認をすすめましょう。

最近では少なくなってきたとは言え、人が介在する作業です。何らかのミスで間違った情報が登録されるリスクはあります。

自分はきちんとお金を払っているのに、未納扱いされて気分が良いわけがありません。一度間違って登録されると、勝手に修正されることは考えにくいもの。心配ならば、自分自身で確認するひと手間が不可欠です。

以上、携帯電話料金の滞納とキャッシング審査への影響を見てきましたがいかがでしょうか。軽い気持ちで滞納すると大変なことになることを、ご理解頂けたかと思います。

強制解約になってしまうと、新たに携帯を持つことも難しくなります。キャッシングばかりか、住宅ローンやクレジットカードの審査にも悪影響がでかねない深刻な状況です。

たかが使用料金と甘く見ないで、毎月きちんと支払うこと。延滞してしまった場合には、なるべく早い解決を目指しましょう。

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