消費者金融のキャッシング 2社目の審査通過は難しい?


消費者金融のキャッシング 2社目の審査通過は難しい?
消費者金融では、一定の限度額までしか借り入れできません。数十万円しか枠がなくて、どうしてもたりなくなってしまうことがあるでしょう。そんな時に思いつくのは、新しい消費者金融との契約。果たして審査に通るのかが、気になります。

ここでは、2社目以降の借入れ可否と注意したいポイントを見ていきます。安易に申し込みを繰り返しても、自分が苦しくなるだけ。目先のお金に惑わされず、戦略的に動きましょう。


 

2社目以降のキャッシング審査に通る人・通らない人の分岐点

どんな人でもかなり苦しくなってくるのは、3社目を越えたあたりから。2社目の審査結果は、個人の状況に応じてまちまちです。審査に通らない人にありがちな、問題点を見てみましょう。

1.すでに総量規制上限近くまで借りている

総量規制がはじまってから、返済能力を超えた利用は厳しく制限されています。分岐点とされているのが、年収の3分の1水準。どんなに年収が高い人でも、この金額を超えてお金を借りることはできません。

法律に則って運営している消費者金融は、このルールにはかなり厳格。1社目で限度に近い金額を借りている場合、新しい契約は難しくなります。

たとえば、アルバイト収入100万円しかない方が30万円の枠を持っていると仮定します。残りの枠は、10万円。この状態で新規キャッシングの申し込みをしたところで、消費者金融においしい顧客ではありません。残りの枠が少ないほど、不利な状況になると言えます。

2社目以降の申し込みをする前に、今現在持っている枠と年収を正しく把握しておくこと。審査通過率をあげたいなら、3分の1におさまる範囲の希望を提示します。


 

2.延滞トラブルを起こしたブラック履歴

長期に渡る延滞をしたり、債務整理を行ったり。一社目で何らかのトラブルを起こした場合は、事故情報として登録されます。いわゆる「ブラックリストにのった」ということです。

問題を解決したとしても、すぐに履歴は消えません。消費者金融の審査では、必ず情報の閲覧が入ります。不審な記載があれば、当然審査にマイナス。何もトラブルがない状態だった1社目の審査より、状況は厳しくなって当然です。

消費者金融も、営利を目的に運営します。信用できない相手に対して、あえてお金を貸す必要はありません。キャッシングが身近になってきた今、借りたい相手はたくさんいます。リスク回避に慎重なるのは、当然です。

一社目の返済が滞っている状況なら、まずはそこを何とかするべき。問題が深刻化するのを避け、信用状態をきれいにしてから2社目以降の申し込みに進みましょう。

3.収入証明書の提出に応じない

1社目の残高と合わせた希望額が100万円を超えるとすると、2社目以降の審査で収入証明書が必要です。最初の消費者金融はなくても大丈夫だったからと書類を出ししぶっていると、審査落ちの原因に。相手が求める証明書類は、全て提出するのが基本です。

利用できる書類は、会社によって様々です。給料明細や源泉徴収票なら、それほど手間なく入手できます。どこで手に入るのか分からない場合は、キャッシング会社に聞いてみましょう。

発行方法を覚えると、再度提出を求められた場合もあわてることなく対応可能。少しの手間を惜しんだばかりに、必要なお金が借りられないのは残念です。自分の希望を通すには、相手のお願いにきちんと対応していくこと借りる立場をわきまえて、誠実な行動を意識しましょう。

すでに借金がある状態なので、2社目以降の審査は厳しくなって当然です。ちょっとした問題があるだけでも、審査落ちしてしまうケースがあります。

少しでも通過率を高めたいなら、信頼度をあげていくこと。自分の状況を客観的に判断して、クリアできる問題をなくす努力をしてみましょう。


 

2社目の申し込みをするのではなく増額希望を出すという手も

ここまで読んで、どうも2社目は難しそうだと感じた方もいるでしょう。そんな方に、朗報です。キャッシング枠を増やす手だては、新規契約だけではありません。

2社目以降の借入れを検討するより、既存カードの増額が有利なケースがあります。とくに、限度額に応じた段階金利をとっている会社。増額をしたことで、より好条件で借入れできます。

増額するにも、新規契約同様に審査はあります。ただ、これまで積み上げた返済実績がある分、新しい会社に打診するよりスムーズに話しが進むはず。本人確認書類を用意して基本情報を申告する面倒な手続きも不要になります。

大手消費者金融であれば、審査結果に大きく差がつくことはないはずです。2社目以降の審査に通るほどのスペックがあれば、増額できる可能性も高いと考えるのが妥当。より好条件のカードに切り替えたい・今より自分に合った消費者金融が見つかったなど、特別な理由がないかぎり2社目以降を検討する必要性は見当たりません。

カードの枚数をやみくもに増やしてしまうと、自分がいくら借りているのか把握するのが大変になります。返済日の把握が難しくなると、延滞の原因にも。気のゆるみから超過債務に陥ると、状況は悪化する一方です。

複数カードを持つことは、「1社を返すために別のカードから借入れして」というような自転車操業の引き金にも。その場しのぎの返済をしたところで、残高が減るわけではありません。2枚目のカードの枠まで使い切ってしまった時には、事態はますます深刻化。首がまわらなくなってから打開策を考えても、都合がいい逃げ道は見つかりません。

話しが長くなったので、要点を今一度整理しておきましょう。一定のスペックを持っていれば、2社目以降でも審査通過の見込みがあります。ただ、新規申し込みをするのは既存カードの増額を検討した後。保有カードの枚数が、少ないに超したことはありません。

すぐにお金を調達できて助かるキャッシングも、使い方を間違えると危険です。お金を借りるということを簡単に考えず、借金頼りの生活から脱却しましょう。

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